2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.1 作製・構造制御

[19p-231C-1~19] 12.1 作製・構造制御

2018年9月19日(水) 13:15 〜 18:15 231C (3Fラウンジ1)

葛原 大軌(岩手大)、廣芝 伸哉(早大)

14:30 〜 14:45

[19p-231C-6] スプレー堆積法を用いたポリチオフェンへのp型ドーピング

崎山 晋1,2、水谷 直貴3、藤田 克彦1,3 (1.九大総理工、2.学振特別研究員、3.九大先導研)

キーワード:有機半導体ドーピング、導電性高分子、有機エレクトロニクス

高分子半導体では従来、ドーパント分子が凝集しやすく、高効率なドーピングは実現されていなかった。これまでに我々は超希薄溶液気相濃縮スプレー堆積法(ESDUS) を用いて、ドーパントの凝集を抑制することでポリフェニレンビニレン (MEH-PPV)への15%の高効率ドーピングが可能であることを実証した。本研究では、p型ドーパントと電荷移動錯体を形成しやすいpoly(3-hexylthiophene) (P3HT)とドーパントとして2,3,5,6-tetrafluoro-7,7,8,8-tetracyanoquinodimethane (F4TCNQ)を用い、ESDUS法による高分子半導体への32%の高効率ドーピングを達成した。