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[19p-PB2-3] エアスプレー法によるカーボンナノチューブ薄膜の作製と導電性および透明性評価
キーワード:カーボンナノチューブ
CNTの薄膜を簡単な方法により作製すべく、エアスプレーを用いてCNT溶液を空気圧により噴霧する簡単な方法で、CNT薄膜を作製することが可能であるか検討した。エアスプレーで噴霧するCNT溶液のサンプルとして、名城ナノカーボン社製MWNT INK (MWNT:2wt%,H2O) 1mlを蒸留水10mlで希釈したCNT溶液1mlをエアスプレーのカップ(9ml)に充填し、エアスプレーのトリガーを調整しながらCNT溶液をスプレーした。エアスプレー法により成膜したCNT薄膜を、簡易型低抵抗率計で表面抵抗率の測定を行い、走査型電子顕微鏡SEMを用いて表面形状を観察したところ表面抵抗(シート抵抗)は400Ω/□であった。一般にタッチパネルでは、500Ω/□、液晶ディスプレイでは100Ω/□以下の抵抗値が求められているが、この方法により成膜したCNT薄膜は比較的良好な抵抗値であった。