2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.9 化合物太陽電池

[20a-136-1~10] 13.9 化合物太陽電池

2018年9月20日(木) 09:30 〜 12:00 136 (3Fロビー)

八木 修平(埼玉大)

11:00 〜 11:15

[20a-136-7] 熱回収型太陽電池の温度特性と熱起電力効果

上出 健仁1、望月 敏光1、秋山 英文2,3、高遠 秀尚1 (1.産総研、2.東大物性研、3.OPERANDO-OIL)

キーワード:太陽電池、新概念、非平衡

結晶シリコン太陽電池の変換効率は既存の理論限界(SQ限界)に近い値に到達した(非集光Siの最高報告値は26.7%)。我々は最近、「詳細釣り合い」が成立しない非平衡な状況を利用することでSQ限界を超える高い変換効率が得られる熱回収型太陽電池(HERC solar cell)のコンセプトを提案している。熱回収型太陽電池は熱緩和より素早いキャリア取り出しを必要としない為、ホットキャリア太陽電池と異なりシリコン単一の吸収体で実現できることが大きなメリットとなっている。今回、熱回収型太陽電池において高温の吸収体がなぜ効率を改善できるかについて理解が進んだのでこれについて解説する。