2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

2 放射線 » 2.1 放射線物理一般・検出器基礎

[20a-224B-1~11] 2.1 放射線物理一般・検出器基礎

2018年9月20日(木) 09:00 〜 11:45 224B (224-2)

越水 正典(東北大)

11:30 〜 11:45

[20a-224B-11] InP系化合物半導体中のはじき出し閾値エネルギーの材料依存性

〇(PC)奥野 泰希1、都留 智仁1、今泉 充2 (1.原子力機構、2.宇宙機構)

キーワード:はじき出し閾値エネルギー、InP系化合物半導体、照射損傷

照射損傷の理論では、はじき出し閾値エネルギー(Ed)は、慣例的に元素よって決定されていたが、InP、InGaP、AlInGaPにおいて、それぞれのPのEdが従来の9 eVではなく、7.7、 4、および3.5 eVであることが実験結果より示された。本研究では、Edの変化した要因を解明するため、第一原理計算によりPの結合エネルギー(EB)を算出した。計算結果よりInP系のEdの材料依存性は、EBではなくジャンプエネルギーの影響が大きいと示唆された。