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[20a-224B-2] ESR 法を用いたガンマ線照射による PADC 検出器中の損傷評価
キーワード:ポリアリルジグリコールカーボネート、イオントラック、電子スピン共鳴分光法
ポリアリルジグリコールカーボネート(PADC)検出器は最も感度の高いエッチング型の飛跡検出器として知られている。これまでの研究においてPADCにガンマ線を照射すると60 kGyの臨界線量を超ええた領域でのみ、カーボネートエステルとCH基が損傷することが赤外分光法と電子スピン共鳴分光法(ESR)により明らかになった。電子スピン共鳴分光法で得られた、臨界線量前後でのスペクトルが異なることから、これらのラジカルの特定を目的とし、PADCに似た構造を持つモノマーを用いて、損傷評価を行う。