11:30 AM - 11:45 AM
△ [20a-438-10] Control of sp2 carbon bonds in amorphous carbon films by formation of precursor radicals depending on a residence time
Keywords:amorphous carbon, plasma diagnostics, PECVD
プラズマCVD法によるアモルファスカーボン膜の成膜メカニズムを明らかにするため、ガス滞在時間を変化させた際のプラズマ中のCH3密度を四重極型質量分析器を用いて出現質量分析を行い計測した。滞在時間が6msのときにCH3密度は最大となり、X線吸収分光法により定量化したsp2炭素結合の含有量は、CH3密度が最大となる時に最小値(46%)となった。これらの結果よりアモルファスカーボン膜のsp2炭素結合の含有量は気相中のCH3密度に相関があることを明らかにした。講演では、CH3による膜中のsp2とsp3炭素比の変化及び、ガス滞在時間によるCH3の形成メカニズムについて考察する。