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[20p-212A-7] PbTe/PbSnTe系タイプII超格子のバンド間遷移
キーワード:超格子、バンド間遷移、カスケードレーザ
本研究では、中赤外から波長25-50µmの未開拓波長領域で動作するバンド間遷移カスケードレーザ(ICL)への応用をめざして、PbTe/PbSnTe系タイプII超格子を作製し、そのバンド間遷移吸収を測定したので報告する。ホットウォールエピタキシー法を用いてPbTe(6nm)/Pb(1-x)Sn(x)Te(6nm)/CaTe(1原子層)超格子をKCl(100)基板上へ作製し、FTIRによる光学透過測定によりPbSnTe価電子帯量子井戸からPbTe伝導帯量子井戸への強いバンド間吸収を確認した。この強い吸収は、この量子井戸の長波長ICLへの応用の可能性を示す。