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[20p-231C-9] 有機固体における巨大ゼーベック効果 ~量子解放のもう一方の極限~
キーワード:巨大ゼーベック効果、有機半導体、電子−格子相互作用
有機半導体の持つまだ活用されていない電子機能の一つとして、我々のグループが発見した巨大ゼーベック効果について議論する。これは0.1 V/Kを超えるゼーベック係数が現れる特異な現象であり、従来知られている熱電物性理論では説明できない新奇な現象である。有機半導体では電荷だけでなく格子振動も分子に局在する傾向があるが、特定の条件において両者の相互作用が特異な熱電効果を発現させると考えられる。