2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.1 バルク結晶成長

[21a-431B-1~8] 15.1 バルク結晶成長

2018年9月21日(金) 09:00 〜 12:00 431B (431-2)

横田 有為(東北大)、荻野 拓(産総研)

09:00 〜 09:30

[21a-431B-1] [15. 結晶工学 分科内招待講演] マイクロ引き下げ法の新展開:高吸湿性ハロゲン化物、難加工性合金、三次元形状制御

横田 有為1 (1.東北大NICHe)

キーワード:マイクロ引き下げ法、シンチレータ

マイクロ引き下げ法は、坩堝内部の溶融原料を坩堝底部の穴から引き下げることでファイバー状の単結晶を育成する手法であり、他の結晶育成法に比べて高速な結晶成長が可能であることから単結晶材料の探索手法としての利用が行われてきた。我々はこれまでマイクロ引き下げ法を用いた材料開発において、当該手法の更なる応用展開を目的とした様々な改良を行ってきており、従来法では結晶育成が困難であった吸湿性の高いハロゲン化物単結晶、高融点で難加工性を有する金属・合金材料の線材結晶、そして三次元的に複雑な構造を有する形状制御単結晶の結晶育成に成功してきた。当日は、マイクロ引き下げ法の歴史的な背景から我々が行ってきた新展開までを紹介する。