2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

9 応用物性 » 9.4 熱電変換

[17a-F102-1~12] 9.4 熱電変換

2018年3月17日(土) 09:00 〜 12:15 F102 (61-102)

長谷川 靖洋(埼玉大)、池田 浩也(静岡大)

09:00 〜 09:15

[17a-F102-1] 擬一次元有機伝導体(TTT)2I3 (δ < 0.1)の熱電性能指数の試料依存性

吉野 治一1、長谷川 祥史1、黒田 菜月1、田中 里佳2、小嵜 正敏1 (1.阪市大院理、2.阪市大院工)

キーワード:有機伝導体、熱電性能指数、出力因子

擬一次元有機伝導体(TTT)2I3の熱電特性の試料依存性について報告する.無次元熱電性能指数ZTの最高値は0.033 (300 K),出力因子PFの最高値は730 μW K-2 m-1 (54 K)であった.熱電能の符号と絶対値が試料によって大きく変化することを初めて見いだした.ZT>2という理論予測より実験結果が著しく小さい原因や,試料依存性の起源について議論する.