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[17p-A304-3] PADC検出器中イオントラック内の段階的損傷形成過程
キーワード:ポリアリルジグリコールカーボネート、イオントラック、電子スピン共鳴分光法
ポリアリルジグリコールカーボネート(PADC)にガンマ線を照射すると50 kGy程度の低線量域でPADC中の官能基がエーテル基のみが損傷を受け、はじめてカーボネートエステルの損傷が起きることが確認できた。この段階的な損傷過程をラジカルの生成と消滅との関係で理解するために電子スピン共鳴分光法(ESR)を利用しエーテル基のみが損傷している状態とエーテル基に加えカーボネートエステルが損傷している状態を評価した。