2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

2 放射線 » 2.1 放射線物理一般・検出器基礎

[17p-A304-1~17] 2.1 放射線物理一般・検出器基礎

2018年3月17日(土) 14:00 〜 18:30 A304 (54-304)

越水 正典(東北大)、前畑 京介(九大)

14:30 〜 14:45

[17p-A304-3] PADC検出器中イオントラック内の段階的損傷形成過程

〇(M2)大谷 拓也1、楠本 多聞1,2、寺下 佳孝1、金崎 真聡1、小田 啓二1、小林 一雄3、譽田 義英3、藤乗 幸子3、山内 知也1 (1.神大院海事、2.ユベール・キュリアン学際研究所、3.阪大産研)

キーワード:ポリアリルジグリコールカーボネート、イオントラック、電子スピン共鳴分光法

ポリアリルジグリコールカーボネート(PADC)にガンマ線を照射すると50 kGy程度の低線量域でPADC中の官能基がエーテル基のみが損傷を受け、はじめてカーボネートエステルの損傷が起きることが確認できた。この段階的な損傷過程をラジカルの生成と消滅との関係で理解するために電子スピン共鳴分光法(ESR)を利用しエーテル基のみが損傷している状態とエーテル基に加えカーボネートエステルが損傷している状態を評価した。