[17p-B403-1~17] 3.5 レーザー装置・材料

[17p-B403-6] 2.8μm帯・連続波Er:ZBLANファイバーMOPAシステム

〇(PC)上原 日和¹、シェーファー クリスチャン²、小西 大介²、服部 聡史²、合谷 賢治¹、松隈 啓¹、村上 政直²、清水 政二²、時田 茂樹¹ (1.阪大レーザー研、2.三星ダイヤモンド工業(株))

キーワード：中赤外レーザー、ファイバーレーザー、フッ化物ガラス

著者らは、ガラス端面溶融加工の高速化を可能とする新規レーザー加工光源として、波長2.8 μmで発振するEr添加フッ化物ガラスファイバーに着目し、長期安定性を確保しつつ出力を向上させることにより実用化を目指している。本研究では、光結合器を有するEr:ZBLANファイバー増幅器を用いて、Er:ZBLANファイバー発振器の出力を増幅するMOPA構造での高出力・高安定化を試みた。フッ化物ガラスを用いた結合器構造の作製は本研究が初であり、独創性の高い技術である。この結合器を2個有する増幅器を用いて双方向励起を行い、波長2800 nmで高安定な24 Wの増幅信号光を得ることに成功した。これはMOPA構造を有する2.8 μm帯Er:ZBLANファイバーレーザーで報告されている最高出力である。