2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

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[17p-C102-1~12] 多元化合物の新規な物性と応用

2018年3月17日(土) 13:45 〜 18:30 C102 (52-102)

荒木 秀明(長岡高専)、米田 稔(岡山理科大)、脇田 和樹(千葉工大)

14:15 〜 14:45

[17p-C102-2] 蛍光体材料における結晶欠陥を赤外光で探る

北浦 守1 (1.山形大理)

キーワード:多元系ガーネット酸化物、蛍光体、赤外分光

ガーネット結晶は,白色LED蛍光体,レーザー媒質およびシンチレータなど発光材料として広く利用されている。このガーネットを母体結晶とするGd3Al2Ga3O12:Ceは数年前に見出された比較的新しいシンチレータである。その発光量と発光寿命は様々な要因によって左右され,結晶育成時に導入される格子欠陥はその要因の一つである。シンチレーション特性をより良い方向に改善するには,結晶育成時に導入される格子欠陥の素性を明らかにしなければならない。格子欠陥が作るトラップ準位の深さは約1eVにも満たないため,そのトラップ準位に捕獲された励起電子を調べるために赤外光を用いるのは自然なことである。この講演では,この数年来,放射光や自由電子レーザーを使Gd3Al2Ga3O12:Ce結晶で行ってきた赤外分光実験の成果を紹介する。