2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.4 III-V族窒化物結晶

[17p-E202-1~19] 15.4 III-V族窒化物結晶

2018年3月17日(土) 13:15 〜 18:30 E202 (57-202)

岩谷 素顕(名城大)、本田 善央(名大)、齋藤 義樹(TSオプト)

18:15 〜 18:30

[17p-E202-19] Mg ドーピングによる高 In 組成 InGaN の表面-バルク電子状態変化

井村 将隆1、津田 俊輔1、長田 貴弘1、山下 良之1,2、吉川 英樹1,2、小林 啓介1,2、小出 康夫1、山口 智広3,4、金子 昌充4、上松 尚4、荒木 努4、名西 やすし4 (1.物材機構、2.SPring-8 物材機構、3.工学院大、4.立命館大)

キーワード:窒化インジウムガリウム、硬X線光電子分光法

InN及び高In組成InGaNの特異な物性の一つに、表面電荷蓄積層の形成が挙げられ、アンドープ(u-InN及びu-InGaN)のみならず、MgをドープしたInN及びInGaN(InN:Mg及びInGaN:Mg)においても、この表面電荷蓄積層は形成される。これらの試料の表面電子状態は、通常の電気的特性評価により積極的に評価されてきたが、バルク電子状態に関してはあまり良く分かっていないのが現状である。これまでに我々は (通常の)X線光電子分光法と、放射光(hν = ~5.95k eV)を用いた硬X線光電子分光法を組み合わせることでu-InN及びMg-InNの表面-バルク電子状態を評価してきた。そこで本研究では、これらの結果を踏まえ、Mgドーピングによる高In組成InGaNの表面-バルク電子状態変化を詳細に評価したので報告する。