[17p-F202-1~12] 9.5 新機能材料・新物性

[17p-F202-9] 基板に誘起されたペンタセンの新しい結晶構造

〇白澤 徹郎¹、柳澤 将²、畑田 真之介³、Voegeli Wolfgang⁴、森川 良忠³、高橋 敏男⁴ (1.産総研、2.琉球大、3.阪大院工、4.学芸大)

キーワード：有機半導体、表面Ｘ線回折、電子構造

表面Ｘ線回折法によって、Bi上のペンタセン薄膜が、バルク相と同じ格子定数でありながら、異なる分子配向であることを明らかにした。第一原理計算で得られたバンド構造は、光電子分光法で観察されたバンド構造を再現した。強結合近似によって見積もった分子軌道の移動積分値は分子配列の観点から説明された。本結果は、同一の結晶格子の中でも、基板との相互作用などによって、異なる結晶多形が形成し得ることを示唆している。