2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

16 非晶質・微結晶 » 16.3 シリコン系太陽電池

[18p-D101-1~17] 16.3 シリコン系太陽電池

2018年3月18日(日) 13:15 〜 18:00 D101 (56-101)

新船 幸二(兵庫県立大)、大橋 史隆(岐阜大)、岡本 親扶(シャープ)

17:15 〜 17:30

[18p-D101-15] p型結晶シリコン太陽電池の電圧誘起劣化モデルの一検討

吉田 弘樹1、大橋 史隆1、原 由希子2、城内 紗千子2、増田 淳2,1、野々村 修一1 (1.岐大工、2.産総研)

キーワード:電圧誘起劣化、回復

太陽電池モジュールにおける電圧誘起劣化(potential induced degradation: PID)発生について幾つかのメカニズムが提案されているが,その詳細は明確にはなっていない。筆者らはp型多結晶シリコン太陽電池を光で加熱するPID回復方法が,従来の加熱方法より6倍程回復速度を高められることを示した。また,逆バイアス・電流パルスで劣化箇所を局所加熱することによる,10 msオーダーの極めて高速なPID回復現象を見出した。外部印加バイアス電圧に起因するpn接合部の電界と空乏層がPID現象に影響しているものと推定し,検討と実験を行った。