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[18p-F202-9] 高い角度分解能を実現する新しい大面積宇宙X線望遠鏡の概念設計
キーワード:X線結像光学系、像再合成、X線天文学
X線望遠鏡は像の集光撮像を実現するため、天体の位置情報を取得することができる。1978年にX線望遠鏡が天体像を取得して以来、X線を用いた宇宙の理解が大きく進んでいる。いまでは、10 keV 以下では Chandra 衛星(1999年打上)の 0.5 秒角、80 keV までは NuSTAR (2012年)、Hitomi HXT(2016年)で約1分角が実現され、最高の解像度を提供している。今後は、この角度分解能を大きく越える望遠鏡の実現が望まれている。そこで、前置型光学系として Slit Mask を導入し、角度分解能が集光光学系ではなく、前置型光学系で決まるという原理を使った新しい望遠鏡システムを開発する。当講演では、反射型X線望遠鏡の広帯域、大有効面積の特徴を生かしたまま、角度分解能が向上する例を示す。