2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.7 医用工学・バイオチップ

[18p-F306-1~17] 12.7 医用工学・バイオチップ

2018年3月18日(日) 13:45 〜 18:30 F306 (61-306)

宮本 浩一郎(東北大)、山本 英明(東北大)、横山 新(広大)

16:00 〜 16:15

[18p-F306-9] 脂質分子固定化LSPRセンサを用いたバイオセンシング技術の検討

川崎 雅大1、吉川 裕之2、斎藤 真人2、姜 舒2、明山 剛大2、民谷 栄一2、野田 実1 (1.京工繊、2.大阪大学)

キーワード:LSPR、脂質膜、タンパク質

我々は,リポソームあるいはリン脂質平面膜を固定化した新しいタイプのLSPRセンサの開発に取組んでいる。LSPRは主にターゲット分子間との相互作用による表面誘電率の変化に敏感に応答し,それを高感度で検出する。しかしモデル細胞膜としてリン脂質膜やリポソームなどの生体膜を用いた研究はあまり報告されておらず,これの理由としてナノ金属表面で直接起こる抗原抗体反応を捉える場合に比べて金属ナノ構造上に固定化された膜の相互作用において近接場光の現象がそれほど強くないことなどが挙げられる。我々はAuナノ構造と脂質膜を組み合わせることによるLSPRセンサチップの有用性を確認した。