2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.5 有機太陽電池

[18p-P4-1~48] 12.5 有機太陽電池

2018年3月18日(日) 13:30 〜 15:30 P4 (ベルサール高田馬場)

13:30 〜 15:30

[18p-P4-31] PbS量子ドット太陽電池における開放電圧と光吸収層のアーバックエネルギーの粒径依存性

〇(M1)北畠 有紀子1,2、中澤 直樹2、大図 修平2、豊田 太郎2,4、早瀬 修二3,4、片山 建二1、沈 青2,4 (1.中大 理工、2.電通大、3.九工大、4.JST CREST)

キーワード:量子ドット、PbS、アーバックエネルギー

近年シリコン太陽電池に変わる次世代型太陽電池として量子ドット太陽電池が注目されている。量子ドットの利点として、粒径の変化により光吸収領域の変化が可能になることなどが挙げられる。しかしPbS量子ドット太陽電池の光電変換効率は10.6% であり、理論変換効率より低いのが現状である。光電変換効率を向上させるために、量子ドット粒径による開放電圧損失の変化や電荷分離・再結合ダイナミクスの解明などの基礎研究は大変重要である。本研究では、粒径による開放電圧損失への影響の解明を目的としている。前回の発表より粒径が減少するほど開放電圧の損失が増加および、表面・界面再結合確率が増加している可能性が示唆された。今回は異なる粒径における吸収スペクトルから、量子ドットの欠陥量、結晶性などを反映するアーバックエネルギー(Eu)を算出することで、粒径変化によるEu値が開放電圧損失に与える影響を検討した。