2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.2 カーボン系薄膜

[19a-F206-1~12] 6.2 カーボン系薄膜

2018年3月19日(月) 09:00 〜 12:15 F206 (61-206)

岩崎 孝之(東工大)、川原田 洋(早大)

11:30 〜 11:45

[19a-F206-10] ダイヤモンドNVセンターアンサンブルを用いた温度感度予測

林 寛1,2,4、松崎 雄一郎2、下岡 孝明1、中村 一平3,4、森下 弘樹1、藤原 正規1、斎藤 士郎2、水落 憲和1 (1.京大化研、2.NTT物研、3.理研、4.阪大基)

キーワード:ダイヤモンド、NV センター、温度センシング

NVセンターを用いた温度感度はNVセンター数、又は信号の傾きを増やすことによって、測定感度が改善できる。ノイズ(磁場の不均一広がり,歪みの不均一広がり,均一広がり)の影響により、NVセンター濃度が増えると、ODMRの信号の傾きは小さくなるため、これら二つの値は一般的には相関関係がある。このため、測定感度には最適なNVセンター濃度が存在するはずである。本研究では高濃度NVセンターのODMRを測定し、理論解析を行った。その結果、磁場の不均一広がりと均一広がりがダイヤモンド中のスピン濃度(P1センターとNVセンター)に、歪みの不均一広がりがNVセンター濃度に比例する事を発見した。さらに、温度センサとしての感度の理論予測を行い、最適なNVセンターの濃度を見積もった。