2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

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[19a-P6-1~79] 17 ナノカーボン(ポスター)

2018年3月19日(月) 09:30 〜 11:30 P6 (ベルサール高田馬場)

09:30 〜 11:30

[19a-P6-29] 分子動力学シミュレーションによる単層カーボンナノチューブ内包多環芳香族化合物の局所構造解析

〇(B)永井 涼1、片岡 洋右2、緒方 啓典3 (1.法政大学生命科学部環境応用化学科、2.法政大学理工学研究科応用化学先行、3.法政大マイクロ・ナノ研究所)

キーワード:カーボンナノチューブ、多環芳香族炭化水素、分子動力学シミュレーション

カーボンナノチューブは、優れた電子的、熱的および機械的特性を持っており、幅広い分野への応用が期待される材料の1つである。単層カーボンナノチューブは直径数nm程度の中空空間を持っており、その空間にフラーレンなどの様々な機能性分子を内包させることが可能であり、内包により新たな機能の発現が期待されている。CNTを一次元反応器として、その内部空間で多環芳香族炭化水素分子を反応させ、グラフェンナノリボン内包CNTが合成されることが報告されている[1]が、その生成メカニズムに興味が持たれている。代表的なPAH分子であるコロネンは、SWNT内で一次元的な積層構造を示すことが報告されている[3-5]。本研究では、SWNTに内包された様々な対称性を有するPAH分子の局所構造および物性を系統的に明らかにすることを目的として、分子動力学シミュレーションを行った。