[19p-C301-1~17] 3.11 フォトニック構造・現象

[19p-C301-9] フォトニック結晶レーザの放射光位相の解析

〇田中 良典¹、De Zoysa Menaka¹、吉田 昌宏¹、石崎 賢司¹、野田 進¹ (1.京大院工)

キーワード：フォトニック結晶、フォトニック結晶レーザ、光位相

フォトニック結晶面発光レーザ(PCSEL)は、活性層近傍に配置した2次元フォトニック結晶のバンド端共振効果を活用した大面積コヒーレント半導体レーザである。PCSELの出力のさらなる向上のためには、PCSELの発振面積の拡大と合わせて、スロープ効率の向上が有効であり、そのためには、PCSELの裏面に放射された光をミラー等により上方に反射させ、かつ上方への直接放射光と裏面からの反射光の干渉位相を適切に強め合う条件とすることが考えられる。ここで、干渉位相の制御のためには、PCSELからの上下放射光の伝搬位相を見積もり、これに対応して裏面の反射面の位置を設計する必要がある。今回、3次元結合波理論を用いて、PCSELからの放射光の位相の解析を行い、実効的な波源の位置を見積もったので報告する。