[19p-D101-1~11] 太陽電池分野で活躍する女性達

[19p-D101-7] CIGS太陽電池の高効率化に向けて
～アルカリ金属の挙動に関する研究～

〇上川 由紀子¹、西永 慈郎¹、石塚 尚吾¹、柴田 肇¹、仁木 栄¹ (1.産総研)

キーワード：太陽電池、CIGS、アルカリ金属

Cu(In,Ga)Se₂太陽電池の高効率化において、Na等のアルカリ金属の添加は必要不可欠となっている。2013年ChiriláらによりKF-PDT（post deposition treatment）の有効性が示されて以降、K,Rb等の原子番号の大きいアルカリ金属の有効性についても関心が高まっている。本研究では、CIGS光吸収層中のアルカリ金属の挙動の基礎知見を得るため、ガラス基板上に成膜したCIGSの光吸収層中のアルカリ金属（Na, K, Rb）の深さ分布を詳細に調べた。CIGSのCu/III比を変化させた場合、ポストアニール処理を行った場合等のアルカリ金属深さ分布の変化を二次イオン質量分析（SIMS）法にて評価した。また、KFを製膜後に照射し、基板起因のアルカリ金属との相互作用を調べた。