2018年第65回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[19p-G202-1~12] 12.2 評価・基礎物性

2018年3月19日(月) 13:15 〜 16:30 G202 (63-202)

解良 聡(分子研)、大戸 達彦(阪大)

16:00 〜 16:15

[19p-G202-11] 低仕事関数表面上のC₆₀の空準位と多価負イオンの生成:占有状態の観測

嵯神 美月1、吉田 弘幸1 (1.千葉大院工)

キーワード:有機半導体、光電子分光、界面

これまでに、我々は低エネルギー逆光電子分光法(LEIPS)を用いて、炭酸セシウムとC60の空準位の界面電子準位接続を調べ、1価負イオンC60⁻、2価負イオンC60²⁻が生成することを示す結果を得た。本研究ではC60の価数を確認するため、X線光電子分光法(XPS)を用いて化学シフトを調べ、界面付近にはC60、C60⁻、C60²⁻が存在し、膜厚に依存して存在比が変化することが分かった。紫外光電子分光法(UPS)により測定したバンドの曲がりについても議論する。