2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[20a-E305-1~10] 2.3 放射線応用・発生装置・新技術

2019年9月20日(金) 09:15 〜 12:00 E305 (E305)

吉橋 幸子(名大)

10:45 〜 11:00

[20a-E305-6] WGI試作機による小動物コンプトンイメージングの実証実験

田島 英朗1、吉田 英治1、脇坂 秀克1、高橋 美和子1、永津 弘太郎1、辻 厚至1、鎌田 圭2、Parodi Katia3、山谷 泰賀1 (1.量研放医研、2.(株)C&A、3.ミュンヘン大)

キーワード:全ガンマイメージング、陽電子断層撮像法、コンプトンイメージング

我々の提唱するWGIは、PETの検出器リングの中に散乱検出器リングを挿入し、PETとコンプトンイメージング(コンプトンカメラ)の技術を組み合わせ、PET核種の他に様々なエネルギーのシングルガンマ核種のイメージングを可能にする。本報告では、これまでに開発したWGI試作機を小動物実験用に改造し、小動物によるコンプトンイメージングの実証実験を行った。健常マウスに陽電子と909 keVのシングルガンマ線の両方を放出する89Zr-シュウ酸塩を9.8MBq投与し、22時間後にWGI試作機による測定を実施した。コンプトンイメージングモードで得られた画像はPETモードの画像とよく類似しており、骨に集積する薬剤の分布を描出することが可能であった。本実証実験により、WGIでシングルガンマ核種のイメージングが可能であることが示された。