2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.4 有機EL・トランジスタ

[10a-S222-1~12] 12.4 有機EL・トランジスタ

2019年3月10日(日) 09:00 〜 12:15 S222 (S222)

森 健彦(東工大)、岡本 敏宏(東大)

11:15 〜 11:30

[10a-S222-9] p型有機半導体TMTES-pentacene薄膜相の単結晶X線構造解析とバンド計算およびトランジスタ特性

〇(M2)圓岡 岳1、松井 弘之1、片桐 洋史1、藤原 渉1、竹田 泰典1、時任 静士1 (1.山形大院)

キーワード:有機半導体、単結晶X線構造解析、有機トランジスタ

TMTES-pentacene は高性能なp型有機半導体として知られ、塗布型薄膜トランジスタにおける移動度は5 cm2/Vs、コンタクト抵抗は300 Ω・cmと報告されている。しかしながら、TMTES-pentacene薄膜における結晶構造は未だ報告されておらず、構造と物性の関係性も明らかでない。TMTES-pentaceneの単結晶X線回折を行ったところ、既報の結晶構造(バルク相)とは異なる新たな結晶構造(薄膜相)を得ることに成功し、それが実際の薄膜デバイス中の結晶構造を支持することを明らかにした。その後、得られた薄膜相の結晶構造をもとにバンド計算を行ったところ、TMTES-pentaceneはルブレンやC8-BTBTなどの高移動度有機半導体材料よりも優れた有効質量を有することが明らかとなった。