[10p-PA8-1~39] 17 ナノカーボン（ポスター講演）

[10p-PA8-23] 二層グラフェンにおける電界閉じ込めによる電子波ダイナミクスの観測

〇坂梨 昂平¹、和田 直人¹、バード ジョナサン²、キム ギルホ³、渡邉 賢司⁴、谷口 尚⁴、青木 伸之¹ (1.千葉大物質、2.バッファロー大、3.成均館大学校、4.物材機構)

キーワード：グラフェン、バレー自由度、開放系量子ドット

二層グラフェンに垂直電場を印加することによるバンドギャップ形成を利用した量子デバイス構造の作製を行った。量子ポイントコンタクトデバイスでは予想されたバレー及びスピン縮退度である縮退度4ではなく、無磁場下で縮退度2が観測され、これはQPCを通過した電子がバレー分裂を起こしている可能性を示唆している。本研究では電界閉じ込めを用いた開放系量子ドットの作製を行い、バレー偏極した電子波のダイナミクスの観測にも挑戦した。