2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

17 ナノカーボン » 17 ナノカーボン(ポスター講演)

[10p-PB5-1~55] 17 ナノカーボン(ポスター)

2019年3月10日(日) 16:00 〜 18:00 PB5 (武道場)

16:00 〜 18:00

[10p-PB5-46] TaS2のNCCDW-ICCDW相転移における層数依存性

石黒 康志1、児玉 尚子2、Bogdanov Kirill3、Baranov Alexander3、高井 和之1,2 (1.法政大生命科学、2.法政大院理工、3.ITMO University)

キーワード:遷移金属ダイカルコゲナイド、TaS2、CDW相転移

グラフェンやMoS2といった2次元物質の中で,電荷密度波(CDW)相転移を示す物質群が近年注目されている.TaS2はCDW相転移を示す代表的な2次元物質であり,最近では次元性(層数)を変調させたときに低温領域(~150 K)におけるCDW相転移について転移温度や電子物性がバルク結晶における転移とは異なる挙動を示すことが報告されている.しかし,層数を変調させたときのバルク結晶とは異なる挙動の発現原理については明らかになっていない.本研究では,低次元化したときのCDW相転移の原理解明のために,TaS2の高温領域(350 K~)におけるCDW相転移(Nearly Commensurate CDW - Incommensurate CDW)に注目し,層数を変調させたときの相転移に伴う電気伝導度やラマンスペクトルの変化を測定した.