2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.10 光量子物理・技術

[10p-S422-1~12] 3.10 光量子物理・技術

2019年3月10日(日) 13:45 〜 17:00 S422 (S422)

神成 文彦(慶大)、辻野 賢治(東京女子医大)

14:45 〜 15:00

[10p-S422-5] 単共鳴共振器型PPLN導波路による光子対生成

生田 力三1、谷 亮矢1、石崎 理裕1、三木 茂人2、藪野 正裕2、寺井 弘高2、山本 俊1、井元 信之1 (1.阪大、2.情通機構)

キーワード:量子情報、光子対生成、周波数多重

近年、光情報処理の効率化や周波数自由度を利用した大規模量子情報処理を見据えて、共振器を利用した周波数多重光子対生成実験の研究が盛んになっている。これまでの実験では、光子対のシグナル光とアイドラ光の両方を閉じ込めた二重共鳴共振器、あるいはさらに励起光を閉じ込めた三重共鳴共振器を用いて行われていた。本研究では、これまでの実験とは異なり、光子対のシグナル光のみ閉じ込めた単共鳴共振器を用いて周波数多重光子対生成実験を行った。単共鳴共振器にはアイドラ光子に共鳴構造がないが、エネルギー保存則によってアイドラ光子も共振器に閉じ込められているかのようなコム状スペクトルを持つ。発表では、光子対生成の実験結果についての詳細を報告する。