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[10p-W321-11] Cu2Zn(Sn,Ge)Se4表面およびCdS/Cu2Zn(Sn,Ge)Se4ヘテロ界面の電子状態評価
キーワード:CZTGSe、ケステライト、正/逆光電子分光法
本発表では、正・逆光電子分光法(UPS・IPES)ならびにX線光電子分光法(XPS)を用い、Cu2Zn(Sn,Ge)Se4 (CZTGSe)の表面電子状態、ならびに、CdS/CZTGSeヘテロ接合界面の電気的接合状態について明らかにしたので、これらに関する報告を行う。レーザー照射条件下におけるXPS測定を行うことで、フェルミ準位は、表面欠陥により強くピン止めされていない事を明らかにした。また、CZTGSe上にCdSを段階的に堆積しつつ、XPS、UPS、IPES測定を行うことで、伝導帯オフセット(CBO)および価電子帯オフセット(VBO)を求めた。その結果、伝導帯の接合状態は、スパイクからフラット構造へと変化する事が明らかとなった。