2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

15 結晶工学 » 15.4 III-V族窒化物結晶

[11a-PB4-1~18] 15.4 III-V族窒化物結晶

2019年3月11日(月) 09:30 〜 11:30 PB4 (武道場)

09:30 〜 11:30

[11a-PB4-10] InGaN/GaN多重量子井戸の表面プラズモン侵入長を越えた発光増強

村尾 文弥1、中村 俊樹1、松山 哲也1、和田 健司1、船戸 充2、川上 養一2、岡本 晃一1 (1.阪府大院工、2.京大院工)

キーワード:表面プラズモン、InGaN、プラズモニクス

3層(3QW),5層(5QW),10層(10QW)のInGaN/GaN(3 nm/10 nm)多重量子井戸(QW)からの青色発光を表面プラズモン(SP)を用いて増強した.Ag/GaN界面のSPの侵入長は16 nm程度であるのにも拘わらず,10QWにおいて2.3倍の予想を超える増強度が観察され,また障壁層を5 nmに狭めることでさらに増強が大きくなった.これは深部のQWの励起子が,発光速度の速い表面のQWへとFörster共鳴エネルギー移動を起こすためだと考えられ,多重構造であってもSPにより高効率化ができると期待される.