[11a-S223-1~10] 13.8 光物性・発光デバイス

[11a-S223-10] WASSR法による蛍光体の合成

〇戸田 健司¹ (1.新潟大院)

キーワード：蛍光体、ソフト化学、WASSR法

WASSR（Water-assisted Solid State Reaction）法と呼ばれる新規低温合成法を開発した。この合成法では、酸化物や水酸化物、炭酸塩等の混合物に少量の水を添加して混合する、もしくは上記混合物を主として低温の水蒸気雰囲気中で保持するだけで、ナノオーダーのセラミックスを合成することが可能である。様々な原料の組み合わせで合成を試みた結果、リン酸塩、バナジン酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩、チタン酸塩、ケイ酸塩、ハロゲン化物等の多種の蛍光体材料の合成に成功した。合成した蛍光体は、多くの場合に数nmの結晶子が凝集した微粒子である。合成に成功した原料は必ずしも反応性の高いものでなくても良く、酸化物や炭酸塩でも反応は進行した。