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[11p-M112-5] 波長掃引型低エネルギー高感度光電子スペクトルの解釈(1)
キーワード:光電子分光、有機半導体、状態密度
有機エレクトロニクスを理解するには,有機半導体のバルクや界面の詳細な電子構造の理解が不可欠である。我々はこれまで,波長可変の低エネルギー紫外光源を用いた高感度紫外光電子分光法(HS-UPS)を開発し,HOMO準位に加え,ギャップ準位,トラップ準位を含む状態密度(DOS)や負イオン状態などを調べてきた。本研究では、励起光のエネルギーを振りながら測定した多数のスペクトルから、どのようにして光電子放出確率の励起光エネルギー依存性を排除して、試料の状態密度を求めるかについて議論する。