2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.5 有機太陽電池

[11p-S221-1~13] 12.5 有機太陽電池

2019年3月11日(月) 13:45 〜 17:15 S221 (S221)

豊田 太郎(電通大)、伊澤 誠一郎(分子研)

15:45 〜 16:00

[11p-S221-8] 有機薄膜太陽電池の電子状態間のエネルギー差と電荷生成効率の相関

中野 恭兵1、Chen Yujiao1、Han Weining2、Huang Jianming1、吉田 弘幸2、但馬 敬介1 (1.理研 CEMS、2.千葉大院工)

キーワード:有機薄膜太陽電池、電荷生成効率

ドナー/アクセプタ界面の電子状態間のエネルギー差と電荷生成効率の関係についての定量的な議論は、分野でも未だ見解の一致が得られていないのが現状である。電子状態のエネルギー差と電荷生成効率を曖昧さなく論じるためには、分子のMOレベルではなく、素子構造での一重項励起状態(S1)と電荷移動(CT)状態・自由電荷状態(CS)のエネルギーを用いるのが適当であると考えた。そこで本研究では、これら電子状態間のエネルギー差と電荷生成効率の相関を、16個の平面積層型素子を用いて系統的に調べた。結果、素子の内部量子収率が、S1とCT状態のエネルギー差に依存し、エネルギー差が約0.2 eVより小さくなると低下することを見出した。