2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

[11p-S224-1~6] 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

2019年3月11日(月) 13:45 〜 15:15 S224 (S224)

永野 修作(名大)

14:15 〜 14:30

[11p-S224-3] 導電性高分子PEDOT:PSSにおけるメゾスコピック構造と電子状態

伊藤 桂介1、本間 優太1、加藤 悦久1、増永 啓康2、井口 敏1、佐々木 孝彦1 (1.東北大金研、2.JASRI/SPring-8)

キーワード:導電性高分子、PEDOT:PSS

導電性高分子PEDOT:PSS(Poly(3,4-ethylenedioxythiophene):Poly(4-styrenesulfonate))は、大気中安定性、可視光透過性等の優れた材料特性を有することから、近年の有機電気・光学デバイスに広く用いられている高分子材料である。市販の水分散液にエチレングリコールなどの溶媒を添加、製膜するという非常に簡便な手法にて数百S/cmの電気伝導度を持つ高分子膜が得られるが、その構造や伝導メカニズムの理解は未だ不十分な状態にある。我々は、放射光施設における微小角入射X線散乱実験および低温・磁場下での輸送測定を行い、PEDOT:PSS膜の構造と電子状態を調べた。