2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

11 超伝導 » 11.1 基礎物性

[11p-S423-1~18] 11.1 基礎物性

2019年3月11日(月) 12:45 〜 17:45 S423 (S423)

尾崎 壽紀(関西学院大)、長尾 雅則(山梨大)、荻野 拓(産総研)

15:30 〜 15:45

[11p-S423-11] 鉄カルコゲナイド超伝導体FeSeの磁気輸送特性ーTe置換とS置換の比較ー

鍋島 冬樹1、石川 智也1、色摩 直樹1、前田 京剛1 (1.東大総合文化)

キーワード:鉄カルコゲナイド超伝導体、薄膜、輸送特性

鉄カルコゲナイド超伝導体FeSeは,SeサイトをTe置換した場合とS置換した場合で,構造相転移が消失したときの超伝導転移温度Tcの振る舞いが大きく異なり,Te置換ではTcが急激に上昇する一方で,S置換ではTcに大きな変化は見られない.この対照的なTcの振る舞いの原因を明らかにするために,TeおよびS置換したFeSe単結晶薄膜を作製し,系統的な磁気輸送特性の測定を行ったところ,キャリア密度がTcと正の相関を持つことがわかった.