2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

9 応用物性 » 9.2 ナノ粒子・ナノワイヤ・ナノシート

[11p-W833-1~12] 9.2 ナノ粒子・ナノワイヤ・ナノシート

2019年3月11日(月) 13:15 〜 16:30 W833 (W833)

深田 直樹(物材機構)、加納 伸也(神戸大)

13:15 〜 13:30

[11p-W833-1] 【注目講演】不純物をドープした単分散シリコン量子ドットの発光特性(II)

杉本 泰1、藤井 陸1、藤井 稔1 (1.神戸大院工)

キーワード:シリコン、発光、コロイド

量子ドットの物性は、サイズ・組成・表面状態に加えて、不純物ドーピングにより広範囲に制御することができる。我々はホウ素(B)とリン(P)を高濃度に同時にドーピングしたコロイド状シリコン(Si)量子ドットを開発し、ドナー-アクセプター凖位間の光学遷移に起因する近赤外発光を示すことを見出した。さらに、同時ドープSi量子ドットは平均粒径を制御することで広範囲に発光エネルギーが制御可能である(0.9~1.8 eV)。しかしながら、サイズの不均一性や不純物濃度が発光特性(発光エネルギー・線幅など)に与える影響は詳細に明らかになっていない。本研究ではサイズ選別した量子ドットの発光特性を詳細に調べることにより、Si量子ドットのドナー-アクセプター凖位間発光遷移についてより深く理解する。