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△ [12a-W834-4] 表面化学反応のDFT計算におけるスピン混入誤差と静的電子相関に関する考察
キーワード:密度汎関数理論、スピン混入誤差、静的電子相関
表面化学反応の第一原理計算におけるスピン混入と静的電子相関の影響を解明するため、MgO(001)上での金二量化反応をスピン分極ならびにスピン非分極密度汎関数理論とスピン近似射影法に基づき詳細に検討した。その結果、スピン分極計算には0.0-0.1eVのスピン混入誤差が生じていることがわかった。さらに、スピン非分極計算は静的電子相関によってポテンシャルエネルギー曲線を定性的にも求めることができなかった。これらの結果は、表面化学反応の第一原理計算におけるこれらの誤差の補正の重要性を示している。