2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.5 表面物理・真空

[12a-W834-1~6] 6.5 表面物理・真空

2019年3月12日(火) 09:00 〜 10:30 W834 (W834)

光原 圭(立命館大)

09:45 〜 10:00

[12a-W834-4] 表面化学反応のDFT計算におけるスピン混入誤差と静的電子相関に関する考察

多田 幸平1、丸山 智大2、古賀 裕明3、奥村 光隆2,3、田中 真悟1 (1.産総研・電池技術、2.阪大院理、3.京大・ESICB)

キーワード:密度汎関数理論、スピン混入誤差、静的電子相関

表面化学反応の第一原理計算におけるスピン混入と静的電子相関の影響を解明するため、MgO(001)上での金二量化反応をスピン分極ならびにスピン非分極密度汎関数理論とスピン近似射影法に基づき詳細に検討した。その結果、スピン分極計算には0.0-0.1eVのスピン混入誤差が生じていることがわかった。さらに、スピン非分極計算は静的電子相関によってポテンシャルエネルギー曲線を定性的にも求めることができなかった。これらの結果は、表面化学反応の第一原理計算におけるこれらの誤差の補正の重要性を示している。