2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.14 光制御デバイス・光ファイバー

[12p-M116-1~12] 3.14 光制御デバイス・光ファイバー

2019年3月12日(火) 13:15 〜 16:45 M116 (H116)

松下 智紀(東大)、郷 隆司(NTT)

14:45 〜 15:00

[12p-M116-6] スラブ導波路を用いた位相制御型単一次元空間モード合分波器

姜 海松1、マハムド ナセフ1、藤本 勘太郎1、浜本 貴一1 (1.九大総理工)

キーワード:空間モード多重、一次元空間モード、スラブ導波路

今後の光通信ネットワークの超大容量伝送を支える基盤技術として、空間モード多重伝送技術が活発に研究されている。従来検討されてきたLPモードは、伝搬定数が極めて近い複数の厳密固有モードの擬縮退状態に加えて、分散曲線におけるモード間隔が不規則で、デジタル信号処理であるMIMO処理が必要であった。我々は、データセンターなどの短距離で、MIMO処理が伴わない空間モード多重伝送技術を実現するため、擬縮退状態が存在しない単一次元空間モードを用いる空間モード多重伝送を提案し、単一次元空間モードを一括に合分波できるスラブ導波路を用いた位相制御型合分波器を検討している。今回はスラブ導波路において単一次元空間モードの集光特性を確認し、モード間に十分な集光位置差を確保すれば20dB以上のクロストークが実現できることを理論的に確認したので報告する。