2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[12p-W833-1~7] 1.1 応用物理一般・学際領域

2019年3月12日(火) 13:15 〜 15:00 W833 (W833)

面谷 信(東海大)、藤川 知栄美(東海大)

14:00 〜 14:15

[12p-W833-4] リアル分子と情報世界を繋ぐバーチャル電極ディスプレイの提案

星野 隆行1 (1.弘前大院理工)

キーワード:分子インフォマティクス、プロジェクションマッピング、生体分子

分子機能をラピッド・プロトタイピングする原理として,分子近傍のクーロンポテンシャルとイオン濃度パターンを高速にプロジェクション・マッピングさせる方法をとる.この装置(バーチャル電極ディスプレイ,図1)は,仮想的な電極をSiN膜に電子線走査により投影するものである.低加速の電子線を用いるので1次電子はSiN内で停止し,ディスプレイ表面上で生じる導電現象より速い時定数で高速走査(10 ns /分子)することにより,狙った分子近傍の電場を120 nm程度の空間分解能で任意のパターンに操作することができる.このディスプレイを用いて,分子膜,分子モーター,DNA構造体などの形状や運動性をその場でスイッチングすることをこれまで実験で示してきた.VR技術のアナロジーで,このディスプレイを使用してその場でバーチャル(実質的)に分子機能を操作し,分子設計に指針を与え,分子設計に資する方法論を提案する.