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[9a-M116-7] 光複素振幅の幾何学変換による光の軌道角運動量の逓倍操作
キーワード:光渦、光複素振幅、幾何学変換
光渦は円環状の強度分布と方位角方向に2πℓ (ℓは整数)の位相勾配をもつ光ビームである。多数の空間モードℓを有するこの光ビームは1光子当たりℓh/2πの軌道角運動量(OAM)を持ち、OAMを利用した多重化通信などへの応用が期待されている。いずれの応用でもOAMの変換技術が重要となるが、OAMの逓倍操作については高効率かつ高精度に実装する技術は未だに確立されていない。本研究では位相ホログラムを用いた光複素振幅の幾何学変換を利用してOAMの逓倍を実現する手法を提案し、実証実験を行なったので報告する。