2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

15 結晶工学 » 15.6 IV族系化合物(SiC)

[9a-PB3-1~18] 15.6 IV族系化合物(SiC)

2019年3月9日(土) 09:30 〜 11:30 PB3 (武道場)

09:30 〜 11:30

[9a-PB3-10] 4H-SiC(1-100)表面でのO2酸化反応シミュレーション

広瀬 隆之1、小笠原 美紀1 (1.富士電機)

キーワード:シミュレーション、SiC、酸化反応

SiC-MOSFETにおいて、チャネル移動度低下を引き起こすSiC/SiO2界面でのトラップ電荷密度が高い原因として、SiC/SiO2界面近傍の余剰炭素が指摘されている。この余剰炭素の存在場所が面方位によって異なっており、そのメカニズム解析の一環として、(1-100)表面でのO2酸化反応シミュレーションを実施した。その結果、酸化層とSiC界面にC-C結合が生成し、一部SiC側にも生成する挙動がみられた。また、酸化が進行すると酸化層側に移動する挙動がみられた。発表では、さらにO2分子を導入し、界面構造の変化やC-C結合の分解過程の考察、面方位による違いを考察する予定である。