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[9a-S222-3] 過酸化物沈殿法により作製したBa1-xLaxSnO3の作製及び評価
キーワード:電子輸送層、BaSnO3、過酸化物沈殿法
現在、ペロブスカイト太陽電池の電子輸送層として広く用いられているTiO2は、低い電子移動度に加え、UV照射下で光触媒作用によりペロブスカイトを分解し、デバイスの安定性が低下する問題を抱えている。三元系酸化物であるBaSnO3はワイドバンドギャップ(3.1ev)であり、元素ドープにより光学的・電子的特性を調節できる。特に、BaをLaに部分置換することで高い電子移動度を示すと報告されているが、一般的な固相反応法では、酸化物の作製に1000℃で24時間以上の焼成が必要となる。本研究では、ペロブスカイト太陽電池の電子輸送層への応用を目的とし、過酸化物沈殿法により合成し、500℃で1時間焼成を行うことで作製したBa1-xLaxSnO3について報告する。