2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.4 薄膜新材料

[9a-W323-1~12] 6.4 薄膜新材料

2019年3月9日(土) 09:00 〜 12:15 W323 (W323)

金子 智(神奈川産技セ)

11:45 〜 12:00

[9a-W323-11] Ti0.4V0.6O2/TiO2(100)膜界面近傍のスピノーダル分解

村岡 祐治1、吉井 文哉2、福田 貴優3、真部 侑司2、安野 実希子2、竹元 嘉利2、寺嶋 健成1、脇田 高徳1、横谷 尚睦1 (1.岡山大基礎研、2.岡山大院自然科学、3.岡山大理)

キーワード:スピノーダル分解、TiO2-VO2膜、界面

スピノーダル分解が生じているTi0.4V0.6O2/TiO2(100)膜の界面近傍を走査型透過電子顕微鏡(STEM)を用いて調べた。その結果、界面付近には約20 nmの固溶体層が存在し、その上にスピノーダル分解層があることがわかった。固溶体層の金属組成はTi0.7V0.3と仕込み組成よりもTi量が多く、スピノーダル分解で析出したTi-rich相 Ti0.6-0.65V0.35-0.4に近かった。Ti拡散量はTi-rich相の組成に関係していることが推測される。