[9p-M116-1~13] 3.1 光学基礎・光学新領域

[9p-M116-10] 溶液中ナノ粒子の光捕捉過程における共鳴レーザー照射効果

〇(DC)岸本 龍典^1,2、工藤 卓²、田口 隆久³、細川 千絵^1,2,4,5 (1.産総研バイオメディカル、2.関西学院大理工、3.情通機構、4.産総研・阪大先端フォトバイオ、5.大阪市大院理)

キーワード：光ピンセット、共鳴効果、量子ドット

本研究では、溶液中ナノ粒子に働く光捕捉力の増大を目的として、光ピンセット用近赤外 (NIR) レーザーに加え、捕捉対象である量子ドット (QD) が吸収する共鳴用レーザーを同時に照射し、共鳴効果を利用した光捕捉力の増大手法について検討した。光ピンセット用NIRレーザーに加えて共鳴用レーザーを同時に照射した結果、共鳴用レーザー光強度に依存して集光領域内を通過するQDの平均滞在時間が増加する傾向がみられ、共鳴光の同時照射に伴い集光位置での粒子運動が束縛されたと考えられる。