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[9p-PB1-36] CdTe自己形成ドットにおけるCrの電荷揺らぎによる発光スペクトルの分裂
キーワード:量子ドット、スピントロニクス
我々はこれまでCr原子1個を含むCdTe量子ドットを作製し、ドット中の単一Crスピンについて調べてきた。ドット中に含まれるCrはCr2+の状態で軌道角運動量L = 2、スピンS = 2を有し、励起子スピンとの交換分裂と格子歪みの結果、発光線が3本に分裂する。しかし最近は同じく発光線が3本に分裂するが、偏光依存性が異なる発光線が見つかっている。そこでドット外に存在するCrイオンの価数の揺らぎで発光線が分裂するモデルを考えた。