2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[9p-W241-1~12] 8.4 プラズマライフサイエンス

2019年3月9日(土) 13:45 〜 17:00 W241 (W241)

北野 勝久(阪大)、橋爪 博司(名大)

13:45 〜 14:00

[9p-W241-1] プラズマ照射溶液で培養したHeLa 細胞の観察

前田 昌吾1、細井 祐吾1、〇石川 健治1、橋爪 博司1、田中 宏昌1、堀 勝1 (1.名大工)

キーワード:プラズマ活性乳酸、抗腫瘍効果、ホログラフィック顕微鏡

大気圧プラズマを乳酸リンゲル液(ラクテック)点滴液に照射したプラズマ活性ラクテック(PAL)で細胞培養した際、正常細胞は殺傷されず、がん細胞のみが殺傷される選択的殺傷効果が報告した。プラズマに大気雰囲気が巻き込み、活性窒素酸素種(RONS)が生成され、液相のH2O2 やNO2といったRONS が抗腫瘍効果に関連することも報告された。細胞内の代謝プロファイルからがん細胞の選択的殺傷効果について解析が進んだ。また、PAL の有機物活性種が引き起こす抗腫瘍効果が指摘され、PAL 培養時の細胞応答メカニズムの解明が望まれる。今回、ヒト子宮頸がん(HeLa)細胞のPAL 培養下の細胞について調べたので報告する。