2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.6 ナノバイオテクノロジー

[9p-W242-1~14] 12.6 ナノバイオテクノロジー

2019年3月9日(土) 13:45 〜 17:45 W242 (W242)

熊谷 慎也(名城大)、住友 弘二(兵庫県立大)、大城 敬人(阪大)

14:00 〜 14:15

[9p-W242-2] 天然ゴム中タンパク質とイソプレン鎖ω末端部との FMO 相互作用解析

阿部 鷹也1、奥脇 弘次1、望月 祐志1,2、福澤 薫2,3、佐藤 弘一4 (1.立教大理、2.東大生研、3.星薬科大、4.(株)ブリヂストン)

キーワード:天然ゴムタンパク質、イソプレン鎖、フラグメント分子軌道計算

天然ゴムの高い強度の要因としてタンパク質とイソプレン鎖の結合が注目されています。今回、私たちはPDB-id=4HPGの天然ゴムアレルゲンとして知られるタンパク質を取り、イソプレンのω末端との相互作用をフラグメント分子軌道(FMO)計算によって解析しました。最も大きな結合安定化が得られたサイトでの値は-46 kcal/molに達し、Gluの寄与が大きいことが同定されました。他のサイトでも、荷電性アミノ酸残基がイソプレンとの結合で重要な役割を担っていることが示されています。