2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.7 レーザープロセシング

[9p-W631-1~11] 3.7 レーザープロセシング

2019年3月9日(土) 13:45 〜 16:45 W631 (W631)

花田 修賢(弘前大)、寺川 光洋(慶大)

14:00 〜 14:15

[9p-W631-2] フェムト秒レーザ照射誘起改質を応用したNi/SiC界面における電極形成

〇(B)水尾 優作1、渕上 裕暉2、富田 卓朗3、久澤 大夢3、岡田 達也3 (1.徳島大・工・学部生、2.徳島大・院生、3.徳島大・理工)

キーワード:シリコンカーバイド、フェムト秒レーザ、I-V特性

Ni/SiC界面にオーミックコンタクトを形成するアニール温度を低下させるため,SiC表面にフェムト秒レーザをライン照射して,表面改質を導入した.その後,照射部上にNi薄膜を蒸着し,773Kでアニールを行った.アニール前後のNi電極間のI-V特性を測定した.レーザ照射した電極間は,アニールを行わない時点で既に,ショットキー型ではない特性を示した.アニール時間を伸ばすにつれて,I-V曲線は直線に近づき,18分アニール後にほぼ線形となった.この特性向上は,レーザ改質がSiCの分解を促進し,Ni/SiC界面におけるNiシリサイドの形成と,余剰C原子のNi表面への拡散をもたらしたことによると解釈できる.