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△ [9p-W631-2] フェムト秒レーザ照射誘起改質を応用したNi/SiC界面における電極形成
キーワード:シリコンカーバイド、フェムト秒レーザ、I-V特性
Ni/SiC界面にオーミックコンタクトを形成するアニール温度を低下させるため,SiC表面にフェムト秒レーザをライン照射して,表面改質を導入した.その後,照射部上にNi薄膜を蒸着し,773Kでアニールを行った.アニール前後のNi電極間のI-V特性を測定した.レーザ照射した電極間は,アニールを行わない時点で既に,ショットキー型ではない特性を示した.アニール時間を伸ばすにつれて,I-V曲線は直線に近づき,18分アニール後にほぼ線形となった.この特性向上は,レーザ改質がSiCの分解を促進し,Ni/SiC界面におけるNiシリサイドの形成と,余剰C原子のNi表面への拡散をもたらしたことによると解釈できる.