2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.11 フォトニック構造・現象

[10a-Z18-1~10] 3.11 フォトニック構造・現象

2020年9月10日(木) 09:30 〜 12:15 Z18

石崎 賢司(京大)、角倉 久史(NTT)

09:30 〜 09:45

[10a-Z18-1] 転写プリント法による通信波長帯量子ドット単一光子源のSi導波路上集積

〇(D)勝見 亮太1,2,3、太田 泰友4、田尻 武義2、岩本 敏1,2,4、秋山 英文3、Reithmaier J. P.5、Benyoucef M.5、荒川 泰彦4 (1.東大先端研、2.東大生研、3.東大物性研、4.東大ナノ量子機構、5.カッセル大)

キーワード:単一光子源, シリコンフォトニクス, 転写プリント法

Siフォトニクスを活用した量子光回路の構築は、大規模化・高機能化の観点から極めて有望である1。スケーラブルな光量子情報処理をSi上で実現する上で、決定論的に動作可能な固体量子光源の集積は重要な課題の1つである。そこで我々は、転写プリント法を用いた量子ドット(QD)光源2のSi上ハイブリッド集積を進めており、既に1.15 μm帯InAs/GaAs QDによるSi上単一光子源を実証している3。一方、Siフォトニクスの光機能を最大限活用するためには、同系における素子開発が成熟したO~Cバンドで発光するQDを用いることが望ましい4。そこで今回、同波長帯で発光するInAs/InP QD光源をSi-CMOS光回路上へ転写プリント法により集積し、単一光子発生と導波路伝搬の観測に成功したので報告する。